「汐梨。」


ふいに声をかけられる。
声のした方を見ると、いつもの三人が立っていた。

あたしは立ち上がり、三人のもとへ向かう。


隼人「汐梨。」


隼人は、あたしを優しく抱き締めてくれる。

いつもそうだった。
あたしが落ち込んでるとき、悲しんでるとき、
いつも優しく包み込んでくれる。


汐梨「…隼人。」


あたしは、隼人のブレザーの袖をぎゅっと握った。