陸「それにしても、何で電話しなかったんだ? 携帯、持ってたんだろ?」 五人で帰りながら、おしゃべりを続ける。 汐梨「うん、持ってたけど、充電なくって…。」 翼「…タイミング悪いな。」 汐梨「そうなんだよね。」 話をしながら、バスに乗った。 だけど、悠の口数がいつもより少なかった。 汐梨「悠?」 悠「…ん?」 あぁ、やっぱりおかしい。 いつもは目を合わせて返事してくれるのに、今日は窓の外を眺めたまま。