汐梨「遼、悠だよ。あたしの大切な人。」


悠「初めまして。」


汐梨「…遼…。遼。」


無意識に涙が出てくる。
立っていられなくなったあたしを、悠が支えてくれる。


汐梨「遼、なんで……約束、したのに…。」


陸「汐梨、遼は…」


汐梨「…わかってる…、わかってるよ……。」


悠「汐梨、泣けばいい。
無理しなくていい。泣きたいときは泣け。」


そういって、優しく抱き締めてくれる、悠。

あぁ、まただ。

悠って、いつも優しい。
抱き締めてくれると、落ち着く。