「そっか…。 悠、いろいろあったんだね…。」 あたしは、悠の気持ちを想って胸が苦しくなる。 「汐梨、そんな顔すんなよ。」 「だって、年に一回の誕生日だよ? しかも、5歳の誕生日は一生に一度なんだから。」 「別にいいよ。 今年の誕生日が楽しいから。」 「えっ、どういう意味?」 「今日、誕生日。」 「えっ?!」