あたしは当番が終わり、他のクラスを回ろうと教室を出る。


「終わった?」


悠がいた。
壁にもたれて立っている。

カッコいい…。

…じゃなくて。


「…悠?
自分のクラスは?」


「さぼってきた。」


「ちゃんとやらないと…。」


「だって、汐梨と居たいから。
今日一日くらいさぼったっていいじゃん。」


「明日はちゃんとやってね?」


「あぁ、わかってる。」


そういって、ぎゅっと手を握ってくる、悠。


「行こっか。」


「うん。」