「母さん、大丈夫?」


「ええ、大丈夫よ。心配しなくていいわ。」


「そっか。早く元気になってな。」


「ええ、もちろんよ。」


そういって笑顔を見せる、母さん。
分かってた。母さんが助かるはずがないことくらい。

ある日、母さんの体調が急変した。
そして、母さんはそのまま亡くなってしまった。


「悠…。」


母さんは、ずっと笑顔のままだった。