「生きててよかった」

彼女はつぶやき
俺はうなずく。

「颯大君?」

「ん?」

「待っててくれてありがとう」

「それは俺の言う言葉」
わざとぶっきらぼうに言い
俺は我慢できずに立ち上がり
彼女の背中に回る。

「これからずっと一緒だよ」

そっと後ろから抱きしめ
彼女の耳元で囁くと
凪子は小さくうなずき、俺の身体に身を預ける。

「今度、智和おじさんと一緒にご飯食べにおいでって、うちの両親が言ってた」

「迷惑じゃない?」

「もう仲間だろ」

笑って彼女の首筋にキスをすると、彼女はくすぐったそうに身をよじる。

その姿かまた可愛くて

あぁダメだ
本気で惚れてる俺。