年を感じた。
ふたり乗り
キツイ。
運動不足だな。
こないだもツラかったなー。
商店街のイベントでプルミンと鬼ごっこ企画。
一生懸命走ったけど
なんたってあのプルミンはバランス悪く、前に倒れたら子供達にボコボコにされてしまった。
もう少し体力つけよう。
子供達に負けてられない。
てか
もっと人気出ろよプルミン。
息を切らしてベンチに座ると
凪子は「こっち」ってブランコに座る。
俺はポケットから小銭を出し
自分には炭酸、凪子にはプルミルを買い
凪子の隣のブランコに腰を下ろす。
もう黄昏が終わる時間。
夜に包まれる時間。
プルミル工場から、たなびく煙が緩やかにドロン山に流れて行く。
そんな平和な風景だけど
昔も今もこれからも
カンスケさんに導かれ
たくさんの血が工場に運ばれている。