二次会には、真理子と槇村、会田、松本で来ていた。

堺は、一次会でさっさと帰った。

独身の時は、二次会どころか、必ず最後までいたものだった。
仕事が終わって、飲みに行く時も、誘わなくても来るような子だった。
それが、今の男と付き合い始めてから、ぱったりだった。

「堺さんって、旦那さんとラブラブなんですね。」

何も知らない松本が言う。

真理子と槇村が答えないと、会田がとりもつ様に答える。

「あっ。堺さんは新婚さんなんですよぉ。」

「そうなんですかぁ。」

こんなにつまらない話もない。