「そろそろHRの時間だわ。もっと話していたいけど…ごめんね!森さんたちは教室に戻ってくれる?」


俺たちは素直に教室に戻った。


「瑞葉のお父さんがモテるのわかるよ~!かわいい顔してるけどかっこいい感じもあって…!」


わかるわかる!


七海くんは俺の憧れなんだよなぁ…!


バレーも上手いし♪


「蓮の親父さんも背高くてかっこよかったよな!」


だろ?


もちろん父さんも俺の憧れ♪


「良平くんも雫ちゃんも優しいの。なのに…なんで息子は優しくないのかな…?」


瑞葉は俺をちらっと見て、はぁ~…とため息をついた。


は?


「なにを言う!俺かなり優しいじゃん!」


俺がそう言うと固まるみんな。


「な…なんだよ、その反応は…。」


あ…もしかして自意識過剰ってやつですか?


「あんたが優しかったらみんな優しいって…。」


ガーン…。


「みんな俺の性格をちゃんと知らないな?知ってたら「はい!みんな席ついて~!」


先生が教室に入ってきた。


はぁ…。


もういいや…。


言うだけ無駄な気がするし…。