「あれ?先生が誰かとしゃべってる。」


窓の外を見て隆が言った。


窓の外は中庭で横には体育館。


保護者としゃべってるだけじゃないのか?


そう思いつつ、俺も窓の外を見た。


げっ!!


なんでだよ!!


俺と瑞葉は顔を見合わせた。


「どういうこと…?」


「…さぁ…?俺もわかんねぇ…。」


俺たちの目に映ったのは…紛れもなく来ないと言っていたはずの俺たちの親だった。


とりあえず、原西は七海くんを見たいだろうしみんなで下に行くことにした。


「みぃちゃん!蓮くん!」


郁ちゃんが元気よく俺たちの名前を呼ぶ。


恥ずかしいから…。


「「知り合い?」」


原西と隆が口を揃えて言った。


「今名前を呼んだのがお母さんで隣がお父さんなんだ…。」


「あとは俺の父さんと母さん…。」


「え!?じゃああの人が瑞葉のモテモテお父さん!?」


原西のテンションが一気にあがる。


「そういうこと…!」


「で、父さんたちはなんでいるわけ?来ないんじゃなかったのかよ…。」


俺はあきれながら言った。


おまけに俺たちの担任としゃべってさ…。