「……先生」

「な、なんだ」

「1番です!」




いや、遅刻は悪いことだけど…


正座させなくてもいいんじゃないかな…
ひどいよ…

「お前のせいだぞ。どうすんだよ」

私は、遠くから聞こえる不思議で柔らかい音が気になった。
私もそこに行きたい…!

「音楽室…!
音楽室に行こうよ!」

「は、はぁ?お前…」

このままでは咲ちゃんは行かない…


なら…
私は咲ちゃんの手を掴んで走った。

「待てよ!どこ行くんだよ!?」


咲ちゃん…私はもう大人なんだよ…!

そんな事を顔に表してかっこつけたけど…咲ちゃん、ちゃん見てた?


咲(ののか…後でしばく)