正直びっくりした。


化粧っ気が全くなく、死んだ魚の目をしている中学生当時の悠紀は、確かに整った顔立ちだが決して今のように人目をひくような美人ではなかった。


「してないよ。」


悠紀は笑った。


「でも!卒アルって映りが悪いもんじゃない?」


そう言う私に、また悠紀はぱらぱらとページをめくって私にみせた。


担任らしき太った中年男性の隣でピースしている悠紀は、やっぱり個人写真と同じ顔だった。