悠紀はぱんぱんになったコンビニ袋を私に差し出した。


「それより、今日はいないの?妹。」


悠紀は私の後ろをキョロキョロしながら歩く。


「もう部活行っちゃったよ。」


私はクスクス笑った。


「ふーん。そりゃ残念。」


悠紀はそう言って、私の部屋にあがると当たり前のようにテレビの前にあぐらをかいた。


「麗華、ゲーム」


「ちょっと待ってよ、とってくるから」


ゲーム、と聞いて目を輝かせる悠紀を見た私は、いつも難しい事考えてるくせにこういう時は子供だな、とクスクス笑った。