それから数分後、私は悠紀の手によって変身させられていた。


まだ見たいとごねる私を無視して卒業アルバムをしまった彼女は、その変わりに化粧道具と鏡を持ってきた。


始めに悠紀は私のまぶたに薄いラインを引いて、まつげをあげた。それからマスカラをぬって、頬にほんのり桜色のチークをのせた。


それから私に鏡を向けた。


「ね、これだけでだいぶ変わるでしょ?」


正直自分で自分を見て驚いた。