「……悠紀、変わったんだね。」


正直びっくりした。


「変わったってゆうか、変えたってゆうの?世間でいう高校デビューってやつだね。」


悠紀はじぶんで自分を笑った。


「ほら、自信ついたでしょ。」


悠紀はニッと笑ったが、私は笑えなかった。


すると、悠紀はふと真顔になり、強い口調で言った。


「人間の考え方や固定概念なんて、法律や条例で簡単に改革されるもんじゃないんだよ。
世間が変えれないなら自分自身が変わるしかない。」