side 一馬


「失礼します!」

「?土屋?どうした」

入ってきたのはなつではなく土屋だった。

「私好きなの先生が、知ってる
なつがいることなんて、諦める。だから
最後にキスして?いいおもいでを…」

「なにいってんだ。俺はなつとも
まだキスしてない、なのに何で土屋と
キスするんだ。」

俺は絶対しない。

「じゃあ、なつには悪いけど。
これ、バラまくよ?いいの?」

土屋が取り出したスマホの画面には
俺となつのツーショット写真。

「お前いいかげんに!」
「お願い!一回だけ!!」

「ねえ…キスして?」

「…わかった」

チュッ

そうキスをすると
涙目の土屋はでていった。