side 一馬

「先生~メアド教えてよ♡」

「えぇ、私が先ー!」

今日もまた、チャラチャラした生徒が
俺の周りを囲んでいる。

「教えませんよー、彼女いるしね」
と俺は左手の薬指の指輪をみせる。

この指輪は俺の愛しい彼女、なつとの
お揃いだ。

「うっそ~ん♡偽装でしょー?」

「本当だよ(笑)」

と頑張って諦めさせようとしてると
登校してきたなつと目があった。

彼女は俺の状況をみて
プイッと顔をそらし学校へと入った。

「あぁ、怒っちゃったかな。」

「先生どうしたのー?」

「ん?何でもないよ。ほら、君たちも
教室戻った戻ったー!」

「えええぇ」といいながらも
戻っていってひとまず落ち着いた。

「さーて、怒っちゃったなつを
どうしましょーかね(笑)」

俺の可愛い彼女は嫉妬深いみたいだ。