「はい…義理だけどね〜」


素直になれない。



「まさか牛乳とかやめてよ…」



まだ憶えていたのか…



「おっ!これは…」



カバンを見てかわいい笑顔。



この笑顔が見たかったんだ…



「ありがとう!莉子〜」



楓は私をまた抱きしめた。


「寂しい想いさせてごめんな」


本当…



寂しかったよ。



私は楓に抱きついた。



「おっ!来たか」



時計を見て言った。



何が?



「誕生日おめでとう」



え〜!!



「そっか…今日、誕生日…」



「もしかして忘れてたの?」



楓は笑いながら言った。