私は、冴島 美樹(さえじま みき)


中学三年生。


もうじき高校受験・・・


ってか、残り一ヶ月をきっている。


あー・・やだなぁー・・・


「みーき!何してんのー?」

そういい、私の背中をバシっと叩く、高坂 里菜(こうさか りな)


「いったー!もう里菜力いれすぎだよ」

そういい自分の背中をさすった。

「あははっ。ごめーんごめん」

「謝る気ゼロじゃん」

そういいむすっとする。

「それよりさ・・・いいの?"アレ"」


そういい里菜は指差した。


その先には・・・・・・・・


西岡 光輝(にしおか こうき)がいた。


「・・・いいの?って聞かれても、"あの子"彼女じゃん」

そういい、視線を逸した。

「まーそうだけど、"邪魔"しちゃえばいいじゃん」


そういい里菜は、にやりと笑った。

「しない」

そういうと、里菜は大きな声でこう言った。

「光輝ー?担任がこいっていってたよ?」


とそう光輝にいった。

光輝が振り向き「どこに?」と言った。

「うーんっと・・・どうしよっかなぁ?だって"彼女さん"がいるから、いけないもんねー」

と独り言のようにそういった。

「・・・あ!行って来て?私、教室もどるし・・・」

と光輝にふわりと微笑みそういった。

「わかった。じゃあ後で」

そう彼女さんにいい、私達の方にきた光輝。

「んで、何処?」

「うーんっとね!・・・・・・"嘘"だよーんだ。バーカ」

そういい舌を出して、あっかんべーをする里菜。

「うわっ!でた。またかよ」

そういい頭をかかえる光輝。

「ふっふーん。だまされるからだよ」

そういい里菜は、ケラケラと笑った。