奏多「俺の思う好きな人はなー
デートしてキスしたいと思う人だ!俺の好きな人はお前だ!玲央!!」


いきなり大声で叫んだ奏多くんに驚き、思わず後ずさりする。

それを奏多くんは見逃さなかった。


奏多「玲央を逃がすな!」

奏友12「「おう!」」


玲央「えっ!?ちょっ、きゃっ!」


あっという間に壁に追い込まれた私は両腕を掴まれる。

前に奏多くん
左右に奏多くんの仲間
後ろは壁

私が小さいのも問題だが、10cm以上背が高いひとに囲まれたら、まわりが見えなくて不安に襲われる。



っ逃げ場がない!


奏多「キスで相手のこと好きになる展開はよくあることだ。…キスしよう。」



今までとは違い、奏多くんはとても優しく私の頬に触れながら笑顔でいう。


玲央「やっ…」



奏多くんは問題児扱いされてるけど、他の女の子はかっこいいっていってたりモテるんだろうけど、さすがにこれは嫌だ。


振り払いたいがもちろん上級生の男の子に力で勝てるわけもなく絶体絶命。



その時、聞き覚えのある声が聞こえた。



「おい、てめぇら、玲央を離せ。」