【5年生の悠真side】

俺の近所には評判の女の子がいた。

明るくて優しくて賢い
だからといって威張ることなく謙虚で
何より恵まれた容姿、恵まれ過ぎていた。

さらさらの髪、長いまつげとぱっちりした目、華奢な体、美しいというよりは可愛く幼く、なにをとっても完璧だった。

彼女は宇佐神玲央。
俺の幼馴染。



近所は友達、というか同級生が少なかったので幼稚園時代からよく遊んでいたものだ。

そして、小学校になっても一緒に学校に行く仲だった。