え?え?な、なんで黙るの??
はっ………もしや…
「……お見苦しいものをお見せしてしまい、すみませんでした…。」
アヤノは、あまりにも汚らしいものを見たショックで黙り込んでしまったのだろう。
「…………だ」
「…え?何て………」
「き、綺麗…だなって……言ったの!」
顔を真っ赤に染めるアヤノ。
馬鹿………つられて、こっちまで赤くなっちゃうじゃん…
「…………ごめん。我慢出来ないかも。」
アヤノは、そう呟いて
私を強く抱きしめた。
「え、ちょっアヤノ?ちょっと…苦しい。」
私を抱きしめる強さはどんどん増していく一方で。
「ごめん、鈴香。僕、今から最低な事するから。…許さなくて、いいから。」
アヤノがそう言った後
気づいた時にはアヤノの顔は目の前にあった。
唇に何か、生温かい感触を覚える。
それは、だんだん深くなっていって
私は、耐えきれなくて声を漏らした。
「っ………あ…。」
息をしようと口を開けるも
生温かい、ヌルッとした何かに遮られた。
「っ?!」
何これ何これ。
口の中をヌルッとした何かが出入りする。
息が出来ない。
頭は、恥ずかしさと快楽、熱さで埋め尽くされた。
意識が朦朧とする。
視界が微かにグニャリと歪んだ。
私は、とうとう酸欠になって
意識を手放した。