綾音は、薫さんの隣に座った

「沙奈、そこ座って」

『そこ』と呼ばれたその場所は

瀧沢君の隣だった

「…えっと、私はいいですよ」

王子様の隣なんて、私には似合わない

私に似合うのは、地面かな

「いいの、座って」

しかし、私は、綾音によって、無理矢理座らされた