「きゃー!!」

急に、廊下から聞こえてきた黄色い悲鳴

なぜか、それがだんだんと近づいてくる

「お、来た来た」

黄色い声が、すぐそこまで来たとき

綾音はお弁当を持って教室の入り口に向かった

「ちょっと、どこに…」

綾音が行くから、私も付いていく

教室の入口、ヒョコっと顔を出したのは、黒い髪の毛の、クールな男子

綾音は、その人を見るなり目を輝かせて

「薫!」

あかねちゃんに質問された時と同じ顔をして、その人に駆け寄った