夏休みに出会ってから二ヶ月、
少女と少年は電話で連絡を取るようになり、最近では少年の家にも行くようになった。
少年が少女を家に呼ぶのはいつも夜8時ごろ。
女と男は惚れると周りが見えなくなるもので少年のおかしな行動が全て愛おしく見えた。
少年の家は13階建てのマンションで、そこの9階の端っこの部屋に住んでいる。
エレベーターと間反対の位置にある部屋だ。
「わぁ、すごいね、家具が全部白なんだ!」
少年の部屋の家具は全て白。
「ほんとにここに住んでるの??
綺麗好きなんだね、
ホコリ一つないもん!!」
生活感のまったくない部屋。
「どうする?とりあえずお風呂でも入る?」
少年が少女に問いかける。
「うん!お風呂入ってくるね!」
少女はお風呂へ向かう。