『あっ、波の音が聞こえる。すごい、海にいるみたいな気持ち…』



写真を見ているだけで、そう思えるのが本当に不思議だった。



「ほんとに。そう思ってもらえる?まだ、出来立てホヤホヤのほんだから潮の香りもすると思うよ」



航太は笑いながら言った。