「まぁ、お前らより人生経験豊富ですから。でもお互い無理したり、我慢しすぎるのはよくないよな。会いたいときは、会いたいという。たとえ、会える時間がとれなくても、口に出して思いを伝えることは大切なことだよ。お互いの気持ちがわかってこそ、理解しあえるからなぁ」



『タカ先、深いねぇー』



柚葉と私はタカ先の見つめる雲を見ながら言った。



「また、何でも話してくれよ。アドバイスはできないけど、聞いてやることはできるからな」



『うん。ありがと』



手を振りながら、高瀬先生は職員室へ行った。