知らない道なのに、なんだか懐かしく、 進んで行くべき方向へ自然と足が向いた。 「じゃあね。気をつけてね。」 『ありがと』 私は柚葉と別れて、家のドアをあけた。 「おかえり、早かったわね」 『…えっと… ママ。 …ただいま…』 「どうしたの?顔色悪いわよ」 『うん。疲れたみたい。少し休むね』 これから私はどうなるんだろう。 今日の出来事を思い返していると頭が痛くなってきた。