「また、来ようね」


柚葉がタカ先に言っている声がきこえた。


『今度は二人でごゆっくり』


私がタカ先に向かってそういうと、


「おぅ。あたりめーだ。海で柚に泳ぎをビシビシ教えてやらねーとな」


「えー。そんなのやだ」


『私はダイビングでも挑戦しようかな、ねー。航太』


「いいねぇ。そうだ、先生。ここウォータースイムレースあるから、柚ちゃんと組んで出
れば?」


「遠泳だろ。いいな。よーし、柚、やるぞ。」


「もぉ、みんなのいじわる」