「先生、じゃあ。おやすみなさい」


航太が一つ鍵をタカ先に渡しながら言った。


「おぅ、おやすみ。今日はいい夢見れそうだな」


そう言って、タカ先は柚葉とつないだ手を高く上げた。


「和奏、ドア閉めるぞ」


『えっ…』


ぼんやりしている私の手を航太がひっぱり部屋に入った。


泊まることは考えてたけど、そうか航太と一緒なんだ。


…一気にドキドキしてきた…