マスターにお礼をいい、車に乗った。 『航太、ありがと』 「これてよかったな」 みんな同じ気持ちだった。 まっすぐな海岸道路を車は静かに走っていき、しばらくするとかわいい建物の前で停まった。 『今日ここに?』 「うん」 航太がうなずいた。 ドアを開けると笑顔のすてきな奥さんが迎えてくれた。 中は白を基調とした壁にパステルカラーのやさしい家具で囲まれている。