「和奏にも何も話せなくてごめんね。本当に自分が自分でなくなってるの」


涙をこぼしながら柚葉は言った。


3ヶ月前、買い物帰りに偶然中学校の頃の同級生に会った。


その人は柚葉が大好きに思っていた人だった。



懐かしさ、その人との思いで、あたたかさがよみがえり、押さえ切れない感情が生まれきた。



でも、彼はあの頃の彼ではなかった。