『でもね、この前、タカ先の話を聞いて、航太と海を見ていたら、人とのつながりをとても大切にしなくちゃと思ったんだ。柚葉と友達でいられること、高瀬先生と学校で出会えたことに感謝してる。ありがとう』
「なに言ってるの。和奏は大切な人って言ったでしょ。私もいつまでも心をつなげていたいから。」
ストラップに誓うように柚葉は言った。
教官室から出る時に私は、小さな声でタカ先に言った。
『お揃いうれしいでしょ。これからもタカ先のこと応援してるから』
「何だよ。」と真っ赤になりながら、
「いい土産をありがとな。大切にするよ」と声が返ってきた。