「海かぁ。いいなぁ」


タカ先がつぶやいた。



『うん、本当にいいよ。私にとっては自分に素直になれる、苦しい気持ちを癒してくれる大切な場所だよ。』



「いいなぁ。私も行ってみたい」



柚葉が小さな声で言った。



『そうだね。じゃぁ、今度みんなで行こうね。もちろん航太も一緒にね。』



「なんだよ。お前のデートのお供か?」




みんなで笑った。