腕から伝わるあたたかさ。 航太の胸に頭をつけた。 ドクン、ドクン、力強い航太の鼓動を感じる。 時だけが静かに刻まれて行く。 波の音、風の音、そして、私達の鼓動が同じリズムで重なる。 優しさに包まれ、人は生きようとし、生かされているんだ。