『大切な人を思うって、簡単なことのように思えるけど難しいんだなぁって感じたよ。でも、その人の幸せを願う気持ちは、大事なことだと思う。人は誰だって、自分も幸せになりたいから。好きな人の幸せを祈れる人は、その人自身も幸せになれるはずだと思うよ。』





「そうだな」





航太は私の肩をぎゅっと抱いた。