それから3人で他愛もない話を続けた。
「あのさ…」
急にまじめな顔をして柚葉が話し始めた。
「そういえば、タカ先この前、和奏の恋バナの時、自分に無理するなって言ってたよね。もし、好きな人がいたら、タカ先はその人を抱きたいと思う?」
「うーん。まぁ、そりゃ、好きな人にそういう気持ちを持つのは自然な思いだと思うけど…」
「じゃあ、好きでない人とは?」
「体の関係ってことか?それはわからないな。世の中にはいろいろな考えを持つ人がいるだろ。男も女も。でも、俺は、気持ちがなければそういうことはできないと思うな」
タカ先は一言一言、言葉を選ぶように丁寧に話をしてくれた。