「ダイと優、もうすぐ来るって!」
中庭でジュースを飲んで休憩中、咲希は嬉しそうに言った。
「咲希ってさ〜、素直だよね。」
「えっ?」
「ダイに対して。…ストレートにものも言えるし、いいなぁって。」
「あぁ! 桃は無理しすぎたよ。 ……言いたくなかったんだけどさ、気づいたこと言っていい?」
咲希は携帯から私の目に、目線を移した。
「桃はきっと、優のことが好きなんだと思う。」
え????
私が?
優ちゃんを好き?????
「自覚ないんだと思うけど、少し前からそんな気がしてたんだ。 さっきの、美由ちゃん?って子にヤキモチ妬いてるでしょ? なんか、最近の桃はヤキモキしてて、桃らしくない。」