「桃〜〜!どこ回る????」
咲希が嬉しそうに文化祭のパンフレットを見ている。
「咲希、ダイのたこ焼き買いに行きたいんじゃないの〜?」
「あ、バレた?」
咲希はぺろっと舌を出した。
「バレバレ! 行こう?」
ダイと優ちゃんのクラスである、6組の場所に向かった。
「めーっちゃ、並んでるね〜。……やっぱたこ焼きって正解だよね!」
テントの屋根に大きく"TAKO ヤキ"と、看板が出ている。
「まだダイの姿見えないな〜。」
背の低い咲希は一生懸命背伸びをしながら、ダイの姿を探してる。
「あ〜、優先輩見えないな〜??」
前に並んでた3人組の女の子から、聞き覚えのある声が聞こえた。