「せーんぱいっ☆」





下駄箱で靴を履き替えていると、後ろから甘ったるい美由ちゃんの声がした。


「一緒に帰りましょう??」


美由ちゃんは、頭を横に傾けてニコッとした。



その後ろから歩いてきた桃さんと目が合った。


俺が何か言おうとすると、桃さんは目をそらしてそのまま歩いて行ってしまった。




「先輩?どうしたんですか?」


なぜか、その声にイライラしてしまった。



「悪いけど、一人で帰るわ。」



「優先輩っ?!?!」


その声を無視して、俺は先に校門へ向かった桃さんを追った。







「桃さんっ!!!!!!」