結局あの日から、美由ちゃんの様子は変わることなく、一緒に帰ったり、食堂でご飯を食べたりした。


ついに、明日は文化祭。


一日中みんな準備に追われていた。





「宮〜〜!これ、捨ててきてくれない??」


クラスの女子にゴミ袋を渡された。


正直だるかったけど、ほとんど用意を手伝っていない俺は文句を言えなかった。




梅雨の湿気で蒸し暑い。


俺は手をうちわ代わりに仰ぎながら、ゴミ捨て場に向かった。




ゴミ捨て場に着くと、俺の愛しい後ろ姿が見えた。



「桃さんっ!!!☆」


俺は走って桃さんに近づく。


俺の声に気づき振り向いたその顔は、やっぱりだるそうな表情。



「優ちゃんかよ。」


ゴミ捨てに来てよかったーーー!!!!