「ワガママ言うなよな、マジで…。」

タケちゃんはだるそうにため息をついた。


「はぁ?」

「こっちも忙しい中、会ってるわけじゃん? 環境変わればさ、無理になるときだってあんだろ?」


早口になるタケちゃん。これはイラついてる証拠。



「ただの飲み会が? それが忙しいの?」


「お前も、もう高3だろ? ちょっとは大人になって我慢すれば?」



その言葉に何かが弾けた。



「勝手にしろっ!!!!! タケちゃんのバカ!」


私は財布から千円札を取り出し、テーブルに投げつけて、走って店から出た。




タケちゃんのバカ!!

……バカ!!!!

バカ野郎!!!!!!!