「あ、タケちゃんごめんね。待ってるよね、みんな。」
怒りの気持ちを抑えて精一杯に言った。
『先輩呼んでる……ごめんな!終わったらメールするわぁー。……タケちゃん?!早く来てーー!呑』
"ピッ"
女の子の声を最後まで聞いてられなくて、電話を切ってしまった。
涙が出てきそうになるのが分かった。
……女の子いないって言ってたじゃん。
女の子がいるのが、嫌なんじゃない。
嘘つかれたのが嫌なんだ。
立ち上がって、パーカーを羽織った。
無意識に歩いていると、いつも、タケちゃんと寄り道して帰った公園についた。