帰省して1週間が経とうとしていたある夜だった。祖母を含め小春たち一家の四人で鍋を食べ母とお風呂に入りいつものように1日を終えようとしていた。

「小春ちゃん、ホットミルク入れたきね。」

「ありがとう。寝る前にいつもお母さんに作ってもらってるんだ。すぐにお祖母ちゃんの背を抜くんだから。見てて!」

お祖母ちゃんは、笑っていた。そして「楽しみやね」と言った。

「小春、寝るから歯磨きしてきなさい!」

母が離れの部屋から呼んでいる。

「はーい!」

お祖母ちゃんと一緒に応えた。