母親が下へ下りると
タイミングをみてたかのように
千秋が近づいてきた。
「渉…大丈夫よ
チイの事心配しなくても
迷惑かけたりしないから…」
「お前…年上…しかも初対面の人に
向かって 呼びすては?おかしいだろっ!」
「はっ?名前 呼んで 何が悪いの?
じゃあ、オジサン…」
「オ…オジサン? こうみえても20歳なんですがっ!
ホント クソ生意気なガキだなっ!
さっきの(ハイ)
謙虚な態度は作りものか」
「チイは人によって分別するんです~」
「分別?ゴミかっ?
まぁ、ガキに何を言っても話にならん」
所詮 小学生子供…ムキになって話をするのが馬鹿馬鹿しく思った。
「ガキ、ガキって何よ!チイはれっきとしたレディです!ガキ扱いとか許さないっ!」
「レディ…?どうひっくり返しても
ガキ チビ お子ちゃまにしか
見えませんけど…」
千秋は大人ぶった言い方で
「あらぁ、そう…こう見えても
脱いだら凄いのよ…
脱いでみましょうか…」
そう言いながら千秋はブラウスの
ボタンを一つ外した。
「お前、頭 おかしいんじゃないの?
止めろっ!」
「アハハハ…ビビってんの~
さては女 知らないね…」
「ませたガキやな、大人のフリするのは止めろっ、子供は子供らしくしろっ」
少し和らいだ口調で言うと
千秋の表情が変わっていった。
千秋の頭をポンと軽く叩いて
下へ下りていった。