「ひなちゃんっ!」 細くて透き通るような綺麗な声が、あたしの名前を呼ぶ。 「わ、まお!おはよう。」 あたしより全然小さい彼女は、あたしと同じクラスの坂木 まお。 寒いせいか、顔を赤くして上目遣いであたしを見上げる。 「あぁぁぉあ...かわいいっ!」 あたしは彼女の可愛さに耐えきれず、思わず抱きついた。 「いつも言ってるけど、そんなことないよー!」 照れてるのか、さっきより真っ赤になって言った。