「わっ、な、なによ」

「...おまえ、手止まってる。」

「え、あ。本当だ。ごめんごめん」
うわぁ。めちゃくちゃ恥ずかしいんですけど..
何かあたしが 河野君に見とれちゃってたみたいじゃん!
...まぁ、実際見とれてましたけどね。

あたしは素早く彼の前髪をとめた。

「はい、できた。」
あたしが満足げに言うと、彼は満面の笑みを浮かべて

「さんきゅ、佐藤っ」
なんて言ってきた。