突然なにを言いだすかと思ったら……なんてハレンチなことを!ましてや太陽くんに!


しかし、太陽くんにはこの謎のひーくん攻撃が効いたようで……初めて太陽くんが声を出して笑うところをこのとき見た。



「最近になって桃ちゃんのことやっと諦められたような気がして、賭けでこんなことやってみたけど、今ので完全に勝ち目ないと思った」


「なんだよ、案外諦め早いじゃん」


「いや、むしろすみませんでした。悔しいくらいにお似合いだなぁって。桃ちゃんも、これからは同級生としてよろしくね」


「あ、うん、よろしくね!」



元希と太陽くんは他の先輩の元へ行ってしまいまた2人きりになった。

残されたあたしは、こんな変態ひーくんとお似合いのあたしって一体……とそればかり考えていた。