そこから1週間、新しく友達になった由梨ちゃん仲良くやっていた。

「莉亜ちゃ〜ん」

そう声をかけてきたのは、クラスの中心的グループの女の子。

「莉亜ちゃんってさ、彼氏いるって本当?」


どこからそんな噂が流れたんだか…

「いないけど」

「へ〜やっぱそうなんだ。ごめんね、ありがと。」


「あ、うん。」


何が言いたかったんだよ。
私みたいなブサイクに彼氏がいるなんてあり得ないってことが言いたかったの?

イライラする…

「莉亜ちゃん大丈夫?」

由梨ちゃんが優しく声をかけてくれる。

「あ、うん。ありがと。全然平気だよ」


そう言うものの、やっぱりイライラする…


「そういえば、莉亜ちゃんは何部に入るの?」

「あ〜うちは親にテニスやれって言われてるからテニス部。」

「そうなんだ。うちは陸上部だよ〜」

「えっ?」

ってことは、またまったく知らない部活に一人で立ち向かわないといけないんだ。

「由梨ちゃん陸上なんだ〜。うち、人見知りだからどうしよう。」


「莉亜ちゃんならきっと大丈夫だよ。」


「そうかな…」


ますます、不安になる。